コラム PR

30年越しのベビーベッド

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

代々受け継ぐ家具

 

アイデアをカタチにする楽しさを伝えたい!ヨシヒロです。こんにちは。

 

さて今回は、我が息子のために修理したベビーベッドのお話です。なんとこのベビーベッド、私の妻が赤ちゃんの頃に使っていたベビーベッドなんです。妻の実家の納屋から、30年ぶりに引っ張り出してきました!

 

ベビーベッドは世代を超えて使える!

30年ぶりに納屋から引っ張り出してきたベビーベッドは、当然蜘蛛の巣だらけ。そして、表面が黒ずんでいたり、金具部分は錆びていたり、部品が一部不足していたり・・・そんな状況でした。ベッドの底板(?)というのでしょうか。布団を敷く部分。ここには薄いウレタンが貼ってあり、その上から生地が貼ってありましたが、これはさすがに汚い。何せ30年も経ってしまっていますからね。

 

そんなこんなであまり保管状態はよくなかったわけですが、本体自体は壊れているわけでもなく、足りない部品を買い足し、底板のウレタンと生地さえ張り替えればまだまだ使えそう!という感じでした。ベビーベッドは子供が生まれてから購入する人も多いかと思いますが、使うのは子供が小さいほんの数年間の間だけ。子供のモノはたいていそうですが、数年間のためだけに買うのはもったいないと思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

妻のご両親が何を思ってベビーベッドを残しておいてくれたのかは聞けていませんが、残してくれていたおかげで、私たち夫婦はベビーベッドを買い直す必要なく、30年越しの思い出のベッドをまた使えているわけです。ありがたいですね。

 

30年前のベビーベッドを見て思ったことは、最近売られているモノとデザインや機能などほとんど変わっていない!ということ。まぁあまり進化する余地がないかもしれませんが、だからこそ、昔買ったモノでも構造的に痛んでいなければ、何年でも使えるということですね。

 

妻にとっては、自分が赤ちゃんの頃に使っていたベッドで息子を育てる・・・感慨深いものがあるのではないかと思います。自分が使っていたとはいえ、子供の頃の話ですから愛着があるかどうかはわかりませんが・・・。子供には「これはお母さんが赤ちゃんの頃に使っていたベッドなんだよ!」って、そんな話ができるのもいいですね。子供にはモノを大切にする気持ちを持ってもらいたいなと思いますしね。

 

ベビーベッドの修繕

さて、そんなベビーベッドを修繕しました、というお話をします。前述のとおり、保管状態はそれほど良くはなかったものの、木が腐ったり、折れたり、といった致命的な損傷は無い様子でした。であれば、綺麗にするだけ!ということで、早速修繕に取りかかりました。

 

不足部品の購入

まずは、いくつかの付属部品が足りなかったので、ホームセンターへ買いに行きました。あまり細かくは書きませんが、ベッドの底板を支える支柱(金属の棒)や、それを固定するためのネジやナットなどは一式ごっそり無くなっていました。きっと、間違って捨てられてしまったのでしょう・・・または、未だに妻の実家の納屋に眠っているのかもしれませんが。

 

とにかく、足りない部品を買い足し、組み立て直し、なんとか使える状態にはなりました。

 

 

本体の磨き上げ&塗装

さて、空調のない納屋という環境で約30年間保管されていましたので、木の表面は日焼けしていたり、若干の黒ずみ(カビ?)が見える部分もありました。そこで、全体をサンドペーパーで磨き上げ、塗装しなおしました。サンドペーパーは600番くらいの粗目のペーパーで磨いた後、1000番くらいのやや細か目のペーパーで仕上げました。基本的には木の柵を4面張り合わせたような構造ですので、柵の1本1本を全て手作業で磨きました。

 

サンディングの電動工具を持っていないというのもあるのですが、細い柵を磨くのは結局手仕上げがやりやすい気がします。けっこう大変な作業でしたが、我が息子のためなら・・・!と歯を食いしばってがんばりました(笑)
磨き終わった後に、全体を塗装しました。子供が使うモノですから、もし柵にしゃぶりついても問題無いように、子供のおもちゃの塗装なんかにも使われる塗料を使用しました。製品名はオスモカラーと言います。

 



子供がしゃぶりついても安心安全な塗料で全体を塗装したら、最後に全体を2000番くらいの細かいサンドペーパーでササッとさらって、完成!としました。30年の年月により全体的にくすんだ感じになっていましたが、磨き上げ&塗装により、見違えるようにツヤツヤになりました!(写真があまりなくてごめんなさい・・・)

 

底板のウレタン&布貼り

最後に、ベッドの底板のウレタンと布を剥ぎ取り、新しいものに張り替えました。Beforeの写真がありませんが、もともとはピンク色と白色のチェック柄の生地が貼ってありました。女の子のベッドらしい生地ですね。が、うちは男の子ですので、ちょっとテイストを変えて、こんな柄をチョイスしてみました。

 


 

ま、あまり男の子!って感じの柄でもないですし、結局上から布団を敷きますのでこの生地を目にすることはほとんど無いのですが・・・自己満足ですね(笑)POPな柄に生まれ変わり、いい感じです。

 

おわりに

ということで今回は、我が息子のために、30年前のベビーベッド修繕のお話でした。新しいモノを創るのも楽しいですが、古き良きモノを愛着を持って手を加えながら使い続けるというのも、なかなかいいです。ますます愛着がわきますし、そのモノにいろいろなストーリーが加わっていきますよね。

 

我が息子が成人し、結婚し、子供を授かり・・・そんな20〜30年後にまた、息子が自分の子供(私の孫)のためにこのベッドを修繕して使う。父である私はそんな遠い未来を夢見ながら、一生懸命磨き、塗装するのでした(笑)

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。