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「お肉博士」をDIYで応援するプロジェクト〜木製パレット設計編〜

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アイデアをカタチにする楽しさを伝えたい!ヨシヒロです。こんにちは。

前回の記事で、お肉博士のクラウドファンディングをDIYで応援するよ!という記事を書きました。

松阪牛の一頭買い復活に挑む「お肉博士」をDIYで応援する!アイデアをカタチにする楽しさを伝えたい!ヨシヒロです。 さて、久々に大物の制作案件です。作るモノも物理的にでかいけど、プロジェクトとし...

今回はその続編です。どんなクラウドファンディングを応援しているのか?については、ぜひこちらをご覧ください。

クラウドファンディングは2019年9月23日をもって終了しました。
ご支援ありがとうございました。

「お肉博士」の松阪牛一頭買い復活をかけたクラウドファンディング画像をクリックするとCAMPFIREのページへ移動します

町のお肉屋さんが松阪牛の一頭買いを復活させ、それを通じて「命をいただくことの大切さ」を伝えるという壮大なプロジェクトです。

このプロジェクトでは数百キロあると言われる松阪牛を実際に買い付けて、三代目跡継ぎ娘が女手一本でさばいていくわけですが、数百キロの牛を分割して仕入れるとはいえ、ひとつの塊(枝肉と言う)は50〜70kgくらいにはなります。

そんな大きな枝肉を女性はおろか、男性でも持ち運ぶのは大変です。そこで、大きくて重たい枝肉を運搬したり吊るしたりできる装置をDIYで作ろう!というのが、クラウドファンディングプロジェクトの裏で動いているもうひとつのプロジェクトです。

今回は、具体的に制作する”木製パレット”の設計についてご紹介したいと思います。SketchUpという3Dモデリングソフト(フリーソフト)を使って設計しました。SketchUpは無料で使える3Dモデリングソフトで、簡単な制作物をチャチャっとモデリングするにはちょうどいいソフトです。おすすめです!

SketchUpスクリーンショット画像をクリックするとSketchUpのサイトへ移動します

Let’s SketchUp!

SketchUpの使い方については割愛しますが、非常に直感的に操作して3Dモデルを作ることができます。3Dモデルを作ったら、上から下から…いろんな角度から、モデルをグリグリ回して見ることができるので、とっても楽しいですし、二次元の図面を描いて眺めているよりも出来上がりがイメージしやすいです。

3D表示させるにはハイスペックなパソコンが必要なんじゃないか?と思われるかもしれませんが、僕のMacBook(Retina 12inch、メモリ8GB)ではサクサク動いています。ラップトップ上でサクサク動くのはありがたい限りです。

前回の記事に書きましたが、デカくて重たい枝肉を運搬して最終的には天井から吊るすため、リフト機能付きの台車、チェーンブロックという機器を買います。

それで、僕がDIYで作るのは、枝肉を直接乗せるための木製パレットです。言葉では説明しづらいので、SketchUpで描いた3Dモデルで説明しましょう。

制作する“木製パレット”

SketchUpモデル 木製パレット台車

今回作るのは、こんなヤツです。最終版ではないですが、こんなカタチの物を作ります。基本的には2×4(ツーバイフォー)材を適当な寸法に切って組み上げるだけです。そして、4隅に大きな車輪を4つ、パレットの底に小さな車輪を8つ取り付けたら完成です。

なんでそんなに車輪がいっぱい付いてるのか?はこのあと説明します。

枝肉の運搬方法

では、この木製パレットと先ほどご紹介したリフト機能付き台車を使って、どうやって枝肉を運搬するのか?ということを次に説明します。・・・これも言葉で説明するのは難しいので、SketchUpのモデル図で説明します。SketchUp便利や…

上の図は、木製パレットの上に乗せた枝肉をリフト機能付き台車に乗せて、大型冷蔵庫へ搬入することを想定して描いたモデルです。枝肉を乗せた木製パレットは、最初は地面に置いてありますが、リフト機能付き台車を地面と木製パレットの間に滑り込ませ、全体を少し持ち上げて移動させます。

今度はリフト機能付き台車+木製パレット+枝肉を大型冷蔵庫の中からの視点で見た図です。冷蔵庫の床に這いつくばって木製パレットの高さに目線を合わせている感じ。実際に大型冷蔵庫の床には這いつくばれないので(笑)、こういう視点で検証できるところがSketchUpの魅力ですね。

ここで、木製パレットに取り付けた8個の小さな車輪の意味がついにわかるのですが。

8個の小さな車輪は、リフト機能付き台車の天板に接する位置に配置します。大きな車輪は天板より外側にはみ出す位置に設置されています。

で、台車をリフトアップし、冷蔵庫の床の高さの位置に大きな車輪が接地できるように調整した瞬間が、上のモデル図です。

冷蔵庫の床高さに合わせたら、あとは台車の上に乗った木製パレット+枝肉を冷蔵庫内へ押して移動することができます。とにかく女性一人で大きなものを移動させるために、地面でも台車の上でもキャスター移動するための工夫ですね。

なお、キャスターには耐荷重を計算する数式があります。

許容積載荷重(daN) = キャスター1個の許容荷重(daN) × キャスターの個数 ×  安全率

daNはデカ・ニュートンという単位で、キャスターの許容荷重に使われている数値です。安全率は一般的には0.7とか0.8くらいでいいと思います。今回は特に重たいものを運搬するので、許容積載荷重をきちんと計算してキャスターを選定しました。あなたもキャスター付きの何かを作るときは注意してくださいね。

おわりに

今回は木製パレットの設計についてお話ししました。これから実際に制作して重たいものを運搬するテストをおこないます。果たしてうまくいくのだろうか…

制作編は、実際の制作の様子も交えながらまた記事にしたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

ご紹介した設計図や制作物は素人DIYerの作品であり、強度や機能性を保証するものではありません。当ブログを参考にして制作をおこなわれる際は、自己責任のもとで実施してください。読者様の制作におけるトラブル等について、当ブログは一切の責任をおいません。